インスタグラム、TwitterやFacebookで著作権が問題となるケースと侵害された時の対処方法
インスタグラム、TwitterやファイスブックなどのSNSを利用するときには「著作権」についての知識が必須です。
知らず知らずの間に他人の著作権を侵害してしまう可能性もありますし、自分が著作権を侵害されるリスクも発生するためです。
今回はどういったケースでInstagram、TwitterなどのSNSで著作権侵害になるのか、弁護士が解説します。
SNSを日常的に利用されている方はぜひ参考にしてみてください。
1.SNSで著作権侵害しやすいパターン
著作権とは、思想や感情を創作的に表現した「著作物」に対し、作者に認められる独占的な権利です。
写真、動画、イラスト、文章、絵画、ダンス、音楽などのものにはすべて、著作権が認められる可能性があります。
他人の著作物は勝手に「複製(コピー)」してはなりませんし、勝手にネット上で送信する行為も許されません。
以下では、SNS上でどのような場合に著作権侵害が起こりやすいのか、みてみましょう。
1-1.画像や動画を転載
よくあるのが画像や動画の転載です。
・他人のアップした写真や動画を自分のアカウントで投稿してしまった
・他人の写真を自分のアカウントアイコンに設定してしまった
TwitterやInstagramに写真、動画を投稿する際にはくれぐれも注意しましょう。
1-2.イラストを転載
イラストにも著作権が認められます。
ネット上で見つけたイラストを気に入って勝手にアイコンに設定したり投稿したりすると、
著作権侵害となる可能性があります。
1-3.文章を転載
文章にも著作権が認められます。
ネット上の他人の書いた文章を勝手にコピーしてFacebookやTwitterなどに投稿すると、
著作権侵害となる場合があります。
1-4.音楽の配信
音楽や演奏にも著作権が認められます。
たとえば、他人が作曲した曲を勝手に配信したり、他人の演奏動画を勝手に投稿したりすると、
著作権を侵害する可能性があります。
ただし、著作権が切れている古いクラッシックの名曲などであれば問題になりません。
分かりやすい例をあげると、自分でベートーベンの曲を弾いて投稿するのは著作権侵害ではありません。
2.著作権を侵害されたときの対処方法
TwitterやInstagram、Facebookで、自分の描いたイラスト、作った曲、文章、写真、動画等が
勝手に転載されたらどうすればよいのでしょうか?
まずはTwitter社やFacebook社へ投稿の削除を求めることができます。
相手の投稿画面を開いてメニューから「報告」などボタンを選択し、
著作権侵害がされていることを説明して運営側へ送信しましょう。
運営側の判断で削除してもらえる可能性があります。
運営側が対応してくれない場合でも、
裁判所で著作権侵害が認められれば相手に「差止め」を請求できます。
転載によって損害が生じた場合には、損害賠償請求も可能です。
SNS上での無断転載が起こった場合、相手の素性がわからないケースも多いでしょう。
まずは相手を特定しなければなりません。
そのためには裁判所で専門的な対応をしなければならず、個人では困難となるでしょう。
SNS上で著作権侵害に関するトラブルに巻き込まれた場合には弁護士がお力になります。
お気軽にご相談ください。